日本建築・日本の街を考えていきます。(岩井慎悟)


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檜(ヒノキ)は、木理は通直で、肌目も緻密で、独特な香気と光沢をもっています。弾力性・靱性に富み、狂いが少なくやや軽軟なので加工性もよいといった特徴があります。
耐久性もよいので、建築木材として多く使われています。
用途としては、高級建築材、造作材、和風建具、和・洋家具など建築全般に使用されています。
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by 100nenya | 2005-05-31 00:25 | いろいろな木材
杉(スギ)の木材としての特徴としては、木理は通直、肌目はやや粗く、特有の香気を放っていて、脂気(やにけ)が少ない上、軟らかく軽いので加工しやすいといったものです。耐朽性は中程度です。また、辺心材の境目が明瞭で、辺材は白色、心材は淡い紅色~濃い赤褐色、ときに黒色と材色に幅があります。
用途としては、溝造材、造作材、建具、家具、樽、桶、工芸品などに広く使用されています。

『吉野杉(ヨシノスギ)』…古くから奈良県吉野地方で植林されてきた民有林材。樹脂成分がほどよく、手垢が付きにくいため、造作材として広く用いられている。心材は淡い紅色で、白味を帯びたものがよいとされるが、「赤杉」と呼ばれる赤味の濃いものも、経年変化に対してその色合いがよく残るため、柱材、造作材として好まれています。
また、「中杢」と呼ぶ天井板として利用する部分は、吉野杉の代名詞にもなっています。

『春日杉(カスガスギ)』…奈良県春日大社境内および春日山に植栽されたもので、法規制があるため、風倒木や枯木しか使用できない稀少材。心材はやや桃色を帯びた赤色で、時間の経過とともに茶褐色に変色し、渋い味わいを醸し出しています。また、樹脂成分をかなり含んでいるので、美しい光沢をもつ。春日杉の「笹杢」は、天井板や落とし掛けなどに用いられています。

『土佐杉(トサスギ)』…高知県魚梁瀬(やなせ)地方に産する植林材(主に国有林に属する)で、「魚梁瀬杉」とも呼ばれています。心材はやや褐色を帯びた赤色。樹脂成分を多く含み、やや重硬で反りや狂いが出やすいといわれていますが、力強く男性的な杢目は天井板として好まれています。

『霧島杉(キリシマスギ)』…南九州の霧島火山系一帯から産する大径木で、現在、ほとんどが社木となっており、風倒木や枯木しか使用できない稀少材。心材は黄色味を帯びた紅褐色で、春材部が白く、緻密な肌目が特徴。笹の葉を散らしたような優雅な杢目を「笹杢」と呼ばれていますが、霧島杉の笹杢は天井板や床柱として評価が高いです。

『神代杉(ジンダイスギ)』…数百年間、火山灰のなかに埋もれていたスギには石灰が混入した水が浸透し、化学的に発色する。これを「神代杉」といい、特にその色調が茶色味を帯びたものを「茶神代」、黒色が強いものを「黒神代」と呼んでいます。辺心材とも黒ずみ、脂気がなく、枯淡の味わいをもつことから、天井板や落とし掛けなどに用いられています。

『薩摩杉(サツマスギ)』…鹿児島県屋久島の天然林(国有林)の稀少材。「屋久杉ヤクスギ」」ともいわれていますが、本来は樹齢が千年以上経ったスギでなければ「屋久杉」とはいわず、樹齢が千年に達していないものは「小杉」と呼ばれます。心材は黄褐色~赤褐色。年齢が緻密で、特に鶉杢(うずらもく)の現れたものは、天井板、落とし掛けなどに使用されています。

『本屋久杉(ホンヤクスギ)』…薩摩杉を「屋久杉」というのに対し、樹齢千年以上の屋久杉は「本屋久杉」と呼んで区別しています。霧島杉と同様、心材は黄褐色~赤褐色で、樹脂成分を多く含んでおり、飴色の光沢をもつ。天井板や落とし掛けのほか、腐れ部分は欄間にも利用されています。
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by 100nenya | 2005-05-23 22:00 | いろいろな木材
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板目材の材面において、立木のときに樹心側に近かった面を『木裏』、樹皮側を『木表』と言います。
木材は乾燥していくと、木表側(樹皮側)に反る特徴があります。
また、製材前の原木に在した内部応力のために製材段階で起きる挽き曲がりなどの変形を『狂い[クルイ]』と呼び、その変形の状態によって『曲がり』・『反り』・『捩れ』に区分されます。

建築物にそのような『狂い』を生じる木材を使用する場合、当然ですが、木の特徴を考慮した使い方を考えなければいけません。
例えば、敷居、鴨居などの内法材では、内法側に反ることを考慮(建具の建付け上有利なため)して表側を木表となるように木材を使用します。

また一般に木裏(樹心側)は木表(樹皮側)よりも木目が悪いといわれ、節も樹心に近い部分に出やすいという特徴があり、雨にさらされる下見板や雨戸などに使う場合は、その表側には木裏を使ったり、木裏は逆目(サカメ)が立ちやすいため、手足の触れる部分にはあまり用いられたりしません。
木表は節が少なく木目も美しく、削った表面には光沢があり、逆目も立ちにくいので、縁甲板、地板、テーブルの天板などでも木表を表側にして用いるのが普通です。
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同じ一本の木からとった材料でもそのように表裏があったりするので、木材の特徴を生かした使い方が重要となってきます。
また、鉋削り(かんなけずり)では、木表は木材の末から元に向かって削り、木裏は逆に元から末に向かって削ると逆目が立たないなど木材の扱い方も木の特徴を知っていなければ、その良さを生かすことができません。

木も人も、長所、短所いろんな特徴をうまく生かすことっていうのは大事なことですね。
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by 100nenya | 2005-05-11 01:50 | 木材の性質
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歌舞伎は17世紀初めに出雲から京に出て念仏踊などを演じた出雲阿国が祖と言われています。
最初は能舞台を借りて演じられていたそうですが、庶民に受け入れられ盛んになってくると、歌舞伎専用の劇場が必要となってきます。
2階・3階の桟敷をもつ劇場(芝居小屋)が出現したのは、18世紀初めの江戸だそうです。
当時の町奉行の指示の中に、「芝居の屋根は、近年は雨天でも興行できるようになっているが、従来通り軽微なものにせよ。」という項目があったそうです。
雨天でも興行できる小屋全体を覆う大屋根をかけた建物は、いうまでもなく当時としては有数の大建築でした。
現代と違い、娯楽の少ない時代、歌舞伎は庶民から圧倒的な支持を受けており、できるだけ大勢の客を集客したいということから大屋根の大建築になっていったのだと考えられます。
亀甲梁と称する組合せ梁など、大空間を作り出すための建築技術など、新たなニーズが新しい建築を生み出すのは今も昔も変わりません。
現代の私たちのニーズが、またマンションや高層ビルとは違う新しい建築を生み出すのかもしれませんね。
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『金毘羅大芝居(金丸座)』・・・江戸時代の大規模な歌舞伎劇場で唯一現存しています。天保6年(1835)の上棟で、現在は移築して保存されています。セリやスッポンといった舞台装置も見ることができ当時の熱狂振りを感じることができます。
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by 100nenya | 2005-05-02 00:08 | 日本の家を考える