日本建築・日本の街を考えていきます。(岩井慎悟)


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時代のニーズが生んだ大空間建築…芝居小屋

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歌舞伎は17世紀初めに出雲から京に出て念仏踊などを演じた出雲阿国が祖と言われています。
最初は能舞台を借りて演じられていたそうですが、庶民に受け入れられ盛んになってくると、歌舞伎専用の劇場が必要となってきます。
2階・3階の桟敷をもつ劇場(芝居小屋)が出現したのは、18世紀初めの江戸だそうです。
当時の町奉行の指示の中に、「芝居の屋根は、近年は雨天でも興行できるようになっているが、従来通り軽微なものにせよ。」という項目があったそうです。
雨天でも興行できる小屋全体を覆う大屋根をかけた建物は、いうまでもなく当時としては有数の大建築でした。
現代と違い、娯楽の少ない時代、歌舞伎は庶民から圧倒的な支持を受けており、できるだけ大勢の客を集客したいということから大屋根の大建築になっていったのだと考えられます。
亀甲梁と称する組合せ梁など、大空間を作り出すための建築技術など、新たなニーズが新しい建築を生み出すのは今も昔も変わりません。
現代の私たちのニーズが、またマンションや高層ビルとは違う新しい建築を生み出すのかもしれませんね。
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『金毘羅大芝居(金丸座)』・・・江戸時代の大規模な歌舞伎劇場で唯一現存しています。天保6年(1835)の上棟で、現在は移築して保存されています。セリやスッポンといった舞台装置も見ることができ当時の熱狂振りを感じることができます。
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by 100nenya | 2005-05-02 00:08 | 日本の家を考える